エムステージ
医療分野での人材紹介や経営支援事業を手がけるエムステージ社。コロナにより客先訪問が減り、オンラインでの交流が増加したことから、オフィスを見直すことになりました。
まず、複数あったサテライト拠点を廃止して本社に統合。本社はリアルな場としての価値を高めたいという意向から、オフラインのコミュニケーションを重視して設計していきました。
クライアントからの要望は、各支店から転用される什器を含め統一感を出すこと。医療系の事業のため清潔感、信頼感を感じさせること。

そこでリアルな場所でコミュニケーションが促進されるよう、執務室だけでなく、誰もが気軽に使えるラウンジスペースを用意。ソファ、植栽カウンター、ベンチなどを置くことで、社員が移動し、偶発的な会話が起きやすい環境を用意しました。また、高さのないUSMハラーの棚を置くことで空間をゆるく仕切ったり、会議室や廊下の壁もガラスにし、お互いの視線を遮断しないようにしました。
特にこだわったエントランスは、入った時に強い印象を残す、塊感のある重厚な階段什器をガラスを跨いで設置しました。また天井には会議スペースの廊下にかけてルーバーも配置。会議室や執務室にもデザイン家具を取り入れることで、機能性とデザイン性を両立させながら全体のテイストを統一。エムステージ社の新しい働き方に合わせたオフィス空間になっています。

Project Data
Project Management / Design Direction: Yohei Yamaguchi, Masayuki Sakurai (TRAIL HEADS)
Interior Design: Nobuto Ogawa (brook inc.)
Photo:Keiko Chiba (Nacá sa&Partners Inc.)